2016年2月19日金曜日

6AK6 PP 組み立て完了

じっくり準備を重ねたので、動き出したらスムーズに進みます。作業を切り分けて毎晩少しづつ。そして最後は一気に。

 私室の小型アンプは昔に作った物を含めて計8台。回路も使っている管も全部違います。部品配置や配線方法はそれぞれ違いますが、部分的に見れば共通点するところもあります。
 6AK6プッシュプルアンプは意図的に6SN7-GTプッシュプルアンプに似せた部品配置にしました。後ろに出力トランスを置き、ドライバ基板はシールド板を挟んでその下に。このあたりの構造も同じです。

ドライバ回路が半導体なので、内部は隙間が多いです。


 出力トランスはイチカワの ITPP-3W-16Kです。6SN7-GTのアンプで使った物と同じです。メールで照会してATMで送金。送料はかかりますが、買い出しに行くより早いです。

 今回は手持ちの買い置きや余剰品を活用することを目標に加えています。回路のうち厳密でなくても良い箇所はこれらに合わせて加減しました。手持ちで間に合わない部品は、用事で市内へ出たついでに購入しました。

 という具合で、意外なほどスムーズに進んで完成。念のため各部の電圧を測って、信号を入れてみると、ちゃんと音が出ました。6SN7アンプで使って出力トランスの極性が判っているので 、NFもそのままかかりました。オシロで見ると、矩形波の角が少し尖っていたので、位相補償のコンデンサを変更しました。
 どうやらイチカワのトランスは馴れるまでに時間がかかるようです。テスト中にもどんどん音が変わって行きました。2時間ほどたつとだいたい落ち着きましたが、6SN7アンプの時の感じからは、まだもうしばらく慣熟が要ると思います。

※ イチカワは真空管用トランスの製造販売を2022年1月で終了しました。