真空管アンプ関係に限りませんが、すでに大阪では電子系工作用の部品が揃いにくくなっています。
装置の小型化にともなって面実装が多くなっています。それにともなって従来のスルーホール実装用の部品の生産が縮小されたり停止されたりしています。国内の電子部品メーカー自体、だいぶ前から撤退したり廃業したりしています。
大阪の日本橋の部品屋は現在4軒。1/4Wの抵抗はまだE24で揃いますが、1/2W以上の抵抗は店によって歯抜け状態だったりします。コンデンサは在庫限りの品種が多いです。仕入れを絞っているのか流通の関係なのか、思わぬ部品が在庫切れしていたりすることも多いです。
ネットの写真やカタログではよくわからない点もあります。やはり実物を見るとイメージが確かになります。交通費の問題はありますが、店頭で見て手にとって確かめて買いたいです。それでも無いのが判っている物は通販に頼るしかありません。
真空管アンプに関して、いちばん悩ましいのがトランス。今では都合の良いジャンクに巡り会う可能性はまず無いですし、あっても酷く高価です。新品購入できる物はありますが、販売ルートが限られています。
|
購入した電源トランスと平滑用コンデンサ |
まず電源トランス。ヒーターは0.6Aで足りますから簡単なのですが、問題は高圧巻き線。B電源はが直流で約190Vで50mAほどですから、かなり電圧の低いトランスが要ります。最悪は特注も考えてネットを探すと、使えそうな物がいくつか見つかりました。その中から、「東栄変成器の PT-10」を選びました。センタータップで160V×100mA。電圧はちょうど良さそうで、電流には余裕があります。ヒーターは1Aが2つ。価格も比較的安いです。
東栄のトランスを使う場合の難関は、店頭販売が中心でネットでメール注文とかできないこと。6BX7シングルアンプで使った時には、都合良く東京へ行く用事があったので秋葉原へ回ったのですが、 次に東京へ行く予定はだいぶ先。仕方なしに、お店に電話をかけました。幸い、代引きで送っていただけたので早く入手できました。
昔は真空管用の電源回路にはブロックコンデンサがつきものでした。今でも入手可能な物はありますが、小型のアンプには不釣り合いな大きな物で価格も高いです。
6SN7プッシュプルアンプ製作の際には、窮余の策で基板付け用のコンデンサを購入しました。容量がほど良い物を選んだら直径が22mmでした。思いついて合う足(バンド)が無いかネットで探し、通販で購入しました。その後は手持ちの直径25mmの足に合うコンデンサを探して使いました。今回はうまく22mmの足を入手できたので、6SN7アンプに使ったのと同じ22mmのコンデンサを使います。
追記
その後、東栄変成器のネットショップができました。現在はネットから購入できます。