この6AQ5アンプは予定外の製作。余禄の分はたっぷりと楽しみます。成り行きでやって来た真空管だから、部品も折りをみながら少しづつ集めています。
シングル用で7kΩのトランスはいろいろあります。その中からイチカワ製の物を選びました。先に6BX7-GTのアンプに使用したのと同じ物です。大きさから見るとかなり余裕を見込んだ定格と思われます。イチカワのトランスはどのみち通販で購入するしかないのですから、時間の合間を見て購入しました。
これで主な部品は揃いましたから、シャシー加工に向けて部品配置を考えました。使用する電源トランスには静電シールドなど何もありません。出力トランスはこれとなるべく離して置きます。このアンプではMT管4本が載ります。信号や電流の流れは一直線になるのが綺麗ですが、12BH7A-PPアンプでは甘く考えてノイズを拾いましたから、初段の真空管もなるべくトランスから離して置きたいです。
真空管は6AU6を前6AQ5を後に置いて、信号は前から後ろへ行って90度曲がる流れにしました。6BX7-GTシングルアンプと同様の流れですが、今回は部品を3つにまとめてラグ板に付け、真空管と交互に置くようにします。
主要部品の大きさと配置の確認 |
手持ちの部品から使えそうな物を拾い出ししまた。真空管ソケットは黒い樹脂モールドと白いタイト製を2個づつ使います。色違いにしておけば真空管の誤挿入防止になります。放熱の良いタイト製を6AQ5に、寸法精度が高くてかっちりするモールド型を6AU6に充てます。
ここまでの製作では手持ちの部品をなるべく消費するようにしました。買い置きや計画変更による余剰品のほか、比較的状態の良い解体部品とか。今回も同様ですが、すでに使い切ってしまった物もあります。時間を見て日本橋に買い出しに行かなければなりませんから、足りない物をしっかりと拾い出してリストを作らなければなりません。それまでに、もう一度回路定数の確認です。
※ イチカワは真空管用トランスの製造販売を2022年1月で終了しました。
※ ラジオ少年は2024年3月末で頒布事業を終了しました。