2013年10月2日水曜日

6CA7 PP : 出力トランスのチェック

まず、予定しているトランスが使えるか確認することにしました。

 譲り受けた時に巻き線の抵抗と絶縁は確認しているのですが、それからしばらく経ってます。計画を進めた後で"使えない"って事になると悲しいです。

トランスの動作確認 背中合わせにして信号を通す
とりあえず、簡単にできる確認から。2個を背中合わせに繋いで、アンプからオーディオ信号を通してみます。ステレオのスピーカーの片側に繋いで、他方と聞き比べ。 普通に音楽を聴いている時よりも少し大きな音程度でしか試せないですが、巻き線の組み合わせをいろいろ変えながらしばらく様子見。幸い気になるような音量や音質の変動はありませんでした。インピーダンスは測ってませんが、巻き線の直流抵抗を測ると、2個同じでした。どうやら生きているらしいです。

 この合間に届いたアンプのジャンクを解体。重量のバランスと美観を第一にトランスを配置した事がわかります。 内部の配線の取り回しはかなり無理やりという感じがしました。新しい回路では、どう部品を盛りつけて、どう配線を引き回すのが良いのか、けっこう悩まされそうです。
 内部の抵抗のいくつかに焼けたような跡がありしまた。どうやら故障の第一原因は出力トランスの異常だったようです。片側のトランスの付近にワックスのような物が滲みたようになっていました。MQ60に使用されていたトランスはOY-15で、優れた音質に加えてコンパクトで高出力で有名な物でしたが、どうやら経年とともに故障が多発する傾向があったようです。

SW-30は OY-15より少し大きい
解体したシャシーにSW-30を載せてみました。寸法的にOY-15よりもひとまわり大きいです。
左右はぎりぎり載りましたが、電源部のブロックコンデンサの穴にひっかかりました。この部分は何か見苦しくないような手当が必要そうです。ドライバ段のソケットはぎりぎりクリアしています。こうして見ると、このアンプがかなりコンパクトな事が判ります。

左右はぎりぎり載りますが・・・

トランスを載せたついでに、出力管も載せてみました。ただ並べただけなのですが、すぐに何かアンプが出来てしまいそうです。電源トランスの穴が難関なのですが。
 SW-30はやや背が低いのに対して6CA7は背が高いです。玉の頭の方がトランスよりも高いというのはあまり良くないです。少しシャシー内に沈められれば理想的なのですが、この加工は簡単では済みません。微妙に悩ましいです。

 ※ 取り外した 6C-A10用のソケットは使用しません。欲しい方にお譲りします。